「春の皿には苦みを盛れ」

春は芽吹きの季節。やわらかな新芽たちは、その身を守るために苦みを持つそうです。

人もまた、冬から春へ目覚めるために、身体が苦みを欲します。山菜や菜花など…春はほろにがい素材がひときわ美味しく感じますよね。海も山も新たな命がめばえ、若く生き生きとしたエネルギーに満ちた素材が、その瞬間を愛おしむように市場を賑わし、季節の訪れを告げてくれます。

そんな春のやわらかで力強い素材に合わせて、円熟した苦みをテーマにお選びしました。島が誇る「ミッション種」を軸に、2020年産ヌーボーと組み合わせた、真里恒例の「食べ比べセット」でお届けいたします。

ヌーボーと重なる今の時季だけ、僅かにしかご用意できない、採油年度の違うオイルの組み合わせ。時の経過で丸みを帯びた味わいのオイルは、搾りたてにはない落ち着いた穏やかさがあり、フレッシュでちょっぴりやんちゃなヌーボーとの対比をお愉しみいただけます。

［春旬果｜Bセット］
島の代表品種「ミッション」好みの方へ！
円熟した味わいの「こくまろミッション」と、
鮮やかで個性的な「おもしろミッション」のコンビです。

■八木農園｜ミッション種（2019）

搾りたての頃は、力強いガツンとした苦みが印象的な、ボディのしっかりしたミッションでした。時間とともに丸みが出て、こっくりと濃厚な味わいに。それでいて、味わいがぼやけることなく、ほどよいほろ苦さがちゃんとあるので、春のえぐみある素材にうまく寄り添います。
※こちらは2019年産のお品となります。(賞味期限2021.5.31）

■ひまわりの家｜ミッション種・早摘み（2020）

驚くほど鮮やかなカラーと、濃い抹茶を感じるフレーバー。日本茶葉のようなドライな香りと、深い渋みが、濃厚なお茶を感じさせます。口に入れた瞬間「これは餡子に絶対に合う！」と直感しました。まずは桜餅や草餅など、春の和菓子にぜひ合わせてみてほしいオイルです。